賛同/コメント

 

亡き人に寄り添いきった者にしか分からない不思議なすがすがしさと哀しみ、その奥底にある凄まじいほどの生きようとする力に、ただただ胸がしめつけられる。
別れに向かって並走しながら、それでも一滴も残らず生を受け取ろうとする人々に、カメラは常に優しかった。

映画監督 砂田麻美さん――『エンディングノート』

人は誰でも老いるし死ぬ。その身も蓋もない現実を描いた本作を観ていると、何だか身につまされて苦しくなる。でもこの映画を観終わった後になぜか心に残るのは、登場する人々の笑い顔である。どんなに辛い現実を前にしても笑うことができる。それは人間に授けられた「能力」なのではないだろうか。そんなことを思った。

映画監督 想田和弘さん――『選挙』『精神』『Peace』

それぞれの生きかたに寄り添う〈小さな介護〉の現場を見つめる〈小さな映画〉であろうとした前作『ただいま それぞれの居場所』。その意志を、この映画は引き継ぎ、全うする。最期を看取るものの〈介護〉の瞳と、彼らを見つめる〈映画〉の瞳とがそうして重なってゆく。震災被災地を訪ねた『無常素描』を経て、大宮浩一監督の視線はいっそうゆるぎない。

映画批評 萩野亮さん――ドキュメンタリーカルチャーマガジン『neoneo』編集主幹

死ぬためでなく。生きるために、生きてます!
津波でぜーんぶ流された。病で身体は倒れた。そして老いまでやってきた。それでも人類は、、、まだ、生きてるし!
「介護」とは、チョーおもしろい営みです。なにしろ、「ナマモノ」が相手ですから。人類という、自分勝手なくせに優しい「ナマモノ」が、好きになっちゃう映画です。

作家 大野更紗さん――『困ってるひと』著者

前作『ただいま それぞれの居場所』は、介護職の間で話題になり、いまだに全国各地で自主上映が続いている。いい居場所こそがいい死に場所である。医療に丸投げするな。そして「ストトン節」(映画冒頭!)で送ろう。生活の場での看取りを創り出している人たちのドキュメント。介護関係者のみならず必見。

生活とリハビリ研究所 代表 三好春樹さん――『月刊ブリコラージュ』編集人

誰かを糾弾しては潰しにかかり、何かを持ち出しては脅迫する。それで変わる社会もあるだろう。しかし、そこに必要とされる「敵」や「悲劇」、浅はかな「希望」だけでは変わりえぬ社会もある。
本作に描かれる、一見無秩序にすら見えるそれぞれの「居場所」の風景は、その「変わりえぬ社会」の虚をついた実践の記録に他ならない。映し出される明るい景色の中には「ともに生活する仲間」と「喜びの物語」が溢れている。ここにこそ未来がある。

社会学者 開沼博さん――『「フクシマ論」 原子力ムラはなぜ生まれたのか』著者

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(順不同)